ヤンさんな森に棲む四つ足獣のシェーンコップ先生。森の中心の大木の根元がねぐら。そしてその根元で最期を迎え、もう動かない森の獣の、次第に腐って溶けて毛皮だけが残るその過程を、ヤンさんな大木は落ち葉を降らせて覆い隠す。落ち葉と一緒に溶けて地面に還り、木の養分になって、やがて残った毛も失せて骨だけになって、それもいずれ砕けて塵になってそよ風に飛ばされて、獣は完全に森の一部になる。で、まだ骨の残る間に、そこからなぜか突然芽吹く薔薇。白い骨の間からそっと背高く伸びる薔薇の茎。次第に数を増やして繁みになって、木の根元を囲うように育って、内側の一部は蔓みたいになって木の幹に絡みつく。次第に枝の方にも伸びて、何十(百)年も経つ頃には、単なる木なのか薔薇の大木なのか分からない見掛けになる。そして地面の下で、薔薇と木の根はしっかり絡み合って、同化して一体化して、もうどちらの根とはっきりと分けられないようになってるとかそういう。と言うネタをいただいたー!!!
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