ヤンさんてはりねずみな人でさー、お母さんは5歳で亡くなってるし、お父さん&商船クルーはそれほどスキンシップするタイプには思えないし、他人と肌で触れ合う(性的ではなく、単純にハグするとか手を繋ぐとか)経験がほとんどなくて、それが特に必要と言う意識もまったくなくて、育ちのせいか皮膚接触が少ない=歪むと言うこともなく、すくすく割とまっすぐ育って、皮膚の接触を必要としないのが普通と言う状態で地上に戻って、そして出会ったのはラップさん。ラップさんは間違いなく皮膚接触超あった、それによって子どもは健やかに育つと言う意識の元に育てられたと思うので、肩を寄せる、抱き寄せる、頭をわしわしする、身体的に接触込みでじゃれ合う等、当然のようにヤンさんに仕掛けるわけで。ヤンさんは、え?何?何でおれに触るの?そういうもんなの?そうなの?じゃあおれも触るの?そうなの?みたいな。ほんとに思うんだけど、ラップさんと、兄弟みたいなやり取りで、ヤンさんは子ども時代をやり直した感があるんじゃないかなあと。でまあ、それで別に皮膚接触万歳!!みたいなことにはならないにせよ、ラップさんによって、皮膚接触は(合意の上、そして特に自分が求めた相手となら)大変心地良いものであると言うようなことを学んで、それでもまあ、平均からするとやっぱりヤンさんははりねずみ傾向が比較的強いままで、それは別に問題にもならず、そこで突然皮膚接触のみが他人との交渉みたいなシェーンコップ先生が現れて、皮膚接触どころか粘膜接触まで求められて、ひええええええって思いつつ(一応粘膜接触はラップさんとジェシカさんで経験はしましたと言う脳内捏造)、そうか、人は皮膚接触を求めつつ、粘膜接触も求める生き物なんだなって、頭で理解して、まあ理解=受け入れるじゃないので、時間は掛かるんだけど、粘膜接触したいと言う自分の気持ちに向き合えるようになった、大人ヤンさん(ラップさんに感謝しつつ)的な。うん、ヤンさんは特にジレンマ感じないはりねずみだよねって言う話。
|