6部の承太郎は、何かもう色々疲れてたのかなあと思う。DIOたまとの因縁と、スタンド絡みのあれこれを全部自分の代で終わらせるつもりで、何もかもひとりで背負うつもりで、でも結局徐倫のスタンドを発現させちゃって、幸いに徐倫はひとりで逞しく成長してくれたけど、それでも、徐倫を平凡な一女性として生きさせてやれなかったことを、父親としてすごい後悔した部分はあったんじゃないかなあ。ヒーローは孤高なもんだけど、承太郎はひたすら孤独を内包して、自分と肩を並べて生きてくれる人のいないことを、内心すごい淋しがってたような気がする。エジプトへの旅の後で、同年代で日本人の花京院がいなくて、あれっきり、そういう自分と肩を並べて一緒に生きてくれそうな人に出会えなくて、だから6部の承太郎は、「もういいか、もう(最強のスタンド使いとやらとして生きるのを)やめてもいいか」って心境じゃなかったのかと勝手に思う。だからこそ、自分の妄想の中で、生きてる花京院と一緒に平凡に幸せになってる承太郎とか、花京院を失った後で、それでもウェザーと静かにひとりでなく生きることにした承太郎とか、そういうのを考えて、できたら承太郎に幸せになって欲しいなあと思う。
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